目的決めとエネルギー循環

今回は目的決めとエネルギー循環について書きます。

 

 

 

⚫︎目的と目標の違い

目的と目標の違いを改めて伝えると、目的とは最終到達地点であり、その途中の地点にあるのが目標です。

※目的と目標の違い参照

minchalle.com

 

例えば人材紹介のベンチャー企業があったとします。

目的と目標の例でいうとこんな感じ。

目的:自分の強みを理解し、能力を発揮して社会で活躍できる人材を創出する

目標(今期):紹介件数360件、売上180,000,000円、顧客満足度90%の達成

 

目標はあくまで途中経過として達成しておきたい実績や数値であり、向かう先ではありません。

 

ただ、実際に世の中で使われている「目的」というワードのほとんどが「それって目標じゃね?」と言えますが、細かいところ突っ込んでもウザがられるだけなのでいちいち言ったりはしません。笑

その時は場の空気を読んで使い分けてあげましょう。

 

前回、京都の例えで目的と目標の違いを伝えましたが、あれはわかりやすくするためであって厳密に言えば京都にいくことも目標なのです。

 

 

⚫︎目的決めとエネルギー循環

次に本題の目的決めとエネルギー循環について話します。

 

◼︎目的決め

よく目標が目的になってしまう人がいますが、目的には「達成」はありません。

もう一度いいます、目的に「達成」はないのです。

 

例えばよくある目的として

・顧客により良い商品・サービスを提供することで社会そのものをより良くしていく

・IT業界のトップとして走り続け、業界全体の成長促進を図る

・相手が自分らしさを見つけるためのきっかけを作る

・人に自信と勇気を与える存在となる

など

 

これって達成ってありますかね?

永久にないはずです。

なので目的というのはあくまで「自分がどこに向かっているのか」を表すものになります。

 

そして、その目的に向かえているのかどうかを表すものが目標となります。

 

ビジネスでいうと、先に挙げた目的の例の中で「顧客により良い商品・サービスを提供することで社会そのものをより良くしていく」というものがありました。

 

この場合、会社の売上や顧客満足度、もしくはその両方が掲げた目標を達成していれば、目的に近づいたということになります。

 

ただし目標が達成できなかったからといって必ずしも目的に近づけなかったか

というとそんなこともないです。

達成できなかった原因を分析して、それが次の大きな成果につながればそれは目的に近づいたことになりますし、目標には届かなくても前回より数値があがっているのであれば、目的向かって進めたということになります。

 

ただ、目標が達成できていない場合、「目標が目的となっていないか」と真剣に見直す必要があります。

 

先ほど「目標が目的となってしまう人がいる」と書きましたが、これは本当によくあるうえに非常に危険な状態となります。

 

目的は達成されないものなのです。

だからそこに向かって走り続けられるんですよね。

 

達成してしまうともうやることがなくなっちゃうのです。

人間っておもしろいことにやることがない状態は退屈すぎて嫌なんです。

だから、達成しないようにわざわざ遠回りしまくるんですよね。

 

たまに「働きたくない。何もしなくてもお金が入る人生がいい。」と言っている方よくいますが、実際そうなったらそれはそれで退屈になり新しい事業や仕事を始めたり、趣味に没頭したりします。

 

1枚の絵を描くのが目的の画家がいた場合、その絵を完成したらもうやることがなくなるので、大袈裟に言うと生きる意味がなくなります。

 

ただ、描いた絵を世に出して評価してもらい、自分のスキルを上達させ、それを次の絵に活かしてその絵をみた画家が魅了され絵を描くことの楽しさやおもしろさを感じてより良い絵を出すためのスキルを磨いてそれが別の画家、そしてまた別の画家に受け継がれていく、それによって様々な絵が生まれ、絵を見る人や飾るのが好きな人が買ったり美術館が潤ったりして経済も回る、つまり「画家の能力の引き出しと、絵の魅力を世界に伝えること」が目的となる場合、これは達成されないのでずっと絵を描き続けられますしモチベーションも保てます。

 

このように目的は達成されません。

だからこそ走り続けられるんです。

ゴールテープを切ったらそれ以上走る意味がないです。

 

◼︎エネルギー循環

エネルギー循環って言われてどう思いますか?

 

・電力の話か?

・スピリチュアルか?

 

エネルギー循環なんて普段は聞かない言葉だと思いますが、モチベーションを保つうえではこれがとても重要になります。

 

エネルギーが循環している状態とはどういう状態かというと、自分がやったことが長期的に自分にリターンとなって返ってくる状態のことです。

 

自分が人を愛を持って褒める

褒められたAさんが喜ぶ

Aさんが「褒められるって嬉しい。自分も人を褒められる人になろう!」と決意する

Aさんが人を褒める

Aさんに褒められた人も同じように誰かを褒める

人を褒める人が増える

どこかで自分が褒められる(嬉しい)

 

というように、エネルギーは循環させることができ、終わりがないのです。

 

つまり、終わりがあるとそれが目標になってしまうのですが、目標が最終地点だとそれが「目的地」となってしまうため達成されないのです。

達成すると終わるので生きる意味を失います。

 

なので終わりがあること(目標)を目的にしちゃうと達成されないのです。

 

目標が目的となる例

・時間を確保したからには議題がなくてもこの時間を精一杯使う

・月収100万円

・タワマンに住む

・高級車乗る

・超絶美女を彼女にする

など

 

大事なのは、その目標を達成した先で何に繋げたいかです。

月収100万の例でいうと、それくらい稼ぎたい理由があるはずです。

稼いだ100万円を見て「あ〜札束気持ちいい。もう死んでもいい」ってなる人はいないと思います笑

 

なので目的を決める際は「これはエネルギー循環するものなのか?」という視点で考えてみてください。

 

⚫︎最後は信じるしかない

目的を決める際に1番重要になるのが「この目的はエネルギーが循環すると信じるしかない」ということです。

 

逃げやがった!と思われるかもしれませんが実際そうなんです笑

 

当然ですが、本当にエネルギーが循環しているかなんてわかりません。

数値やデータで示せるものでもないので。

 

なので最後は信じるしかないんです。

この目的が世のため人のためとなり、そして最後は自分のためになるということに確信を持つ必要があります。

 

目に見えないのに信じろと?って思うかもしれません。

でも考えてみたら当たり前のことでもあります。

 

・絶対に襲われないという保証がないのに動物を飼うのはなぜか?

・墜落する可能性がゼロではない飛行機に乗るのはなぜか?

・相手が本当に自分を好きでいるかなんてわからないのに付き合うのはなぜか?

・自分の親が実の親かなんてわからないのに親と思うのはなぜか?

・人生上手くいくかなんてわからないのに勉強したり行動するのはなぜか?

 

「大丈夫」とか「上手くいく」と信じているからです。

 

目に見えないと信じられないようでは、成果も充足感も得ることは難しいでしょう。

 

今回は以上です。