龍の祠vol.3でのテーマは3つの脳です。
3つの脳?人間が3人いるのか?3種類の脳があるのか?と思う方もいると思います。
今回は、僕らが日頃短期的欲求に飛びついて長期的なリターンを得られる行動を逃してしまう際の脳の動きを利用して、逆に常に長期リターンを取れるようにしていくというお話です。
やっと今回分の内容が正しくインプットできてきたのでアウトプットしようと思います。
⚫︎短期的欲求
まず、僕らは日頃から短期的欲求に飛びつきまくっています。
お菓子を食べたり、ジャンクフードを食べたり、仕事をサボったり、承認欲に負けてしょうもない自慢やマウントをしたり。
短期的欲求に飛びつくと、その時は満足した感じがするのですが、長期的にみたときに大損をするという最悪の事態に陥ります。
また、短期的欲求に飛びついている人は、言い換えると遠くにある宝ではなく足元の小銭を拾う人生を歩んでいます。
シンプルになんかカッコ悪いですよね。
短期的欲求のわかりやすい例でいうと、学生時代に怠けてしまった、勉強しなかった人は大人になって苦労するよという話。
これに対する反論としてよく「大人になってからは学生時代勉強したことなんて使わないじゃん」というのを見ます。
僕も以前は思いっきりそのような反論をしていましたが、今となってはこれが大きな間違いであることに気づきました。
確かに大人になったらあまり使う場面は少ないかもしれません。(厳密にいうとちゃんと使っているのですが抽象度が上がるので今回は触れません)
しかし、学生時代に勉強をしっかりしてこなかった人は「長期的リターンを無視して、短期的欲求に飛びつく癖」がついてしまっているのです。
この癖は人生において大きな成果を出すうえで非常に厄介となります。
学生時代勉強してきた人と、してこなかった人の埋まらない謎の差はこの「短期的欲求に飛びつく癖」が大きな理由となっています。
勉強してきた人たちは、学ぶことが習慣となっているのです。
さらにいうと、新しいことを学んで知識を定着させる、アウトプットするのが上手になっています。
サッカーやったことない人と、高校サッカーの選手に新しいサッカーのテクニックを教えた際、後者の方が圧倒的に身につけるのが早いですよね。
サッカーというのを知り尽くしているのでコツも早く掴めます。
これが「学ぶ」という分野で起きているのです。
学ぶ習慣がついているのは本当に大きいです。
習慣は人生にもっとも大きな影響を与えるのでね。習慣についてはそのうち龍の祠で書きます。
短期的欲求に飛びつくのには良いことが1つもないのでやめたいところですが、まずは飛びついてしまう原因を理解しましょう。
そこで、3つの脳の登場です。
3つの脳の性質を知りながら、短期的欲求に飛びつく原因を徐々に理解していきましょう。
⚫︎3つの脳。
冒頭でお伝えしましたが、3つの脳とは人が3人いるわけではなく、自分の中に3種類の脳があるんです。
それぞれの脳の名前と、役割をお伝えします。
・爬虫類脳(脳幹):生命活動に関する脳。3大欲求や生存本能に関係する。
お腹すいた、トイレ行きたい、SEXしたい、眠い、早く結果を出したい。
・哺乳類脳(大脳辺縁系):感情に関する脳。
嬉しい、楽しい、寂しい、不安、ワクワクする、怖い
・人間脳(大脳新皮質):論理に関する脳。
AだからB、晴れているから出かけよぅ、お金を払ったから教えてください、家族がいるから挑戦できない
以上が3つの脳となります。
これらをうまく使うと、短期的欲求に飛び付かなくなり、進んで長期リターンを取れる行動ができるようになってきます。
順を追って説明していきます。
⚫︎葛藤中毒
まず、3つの脳がチームとなり目標に向かっていればスムーズに目標ができます。
しかし、喧嘩をしている状態だとマルチタスクと似た状態になってしまいます。
色々やっている感はあるけど、何も前に進んでいない。
これだけ気持ち的に疲れているのに、たくさんいろんなことを考えているのに全く結果が出ていない!!という状態になります。
まさにマルチタスク状態。
では、どういう時にマルチタスクをしたくなるんでしたっけ?
そう、エネルギーが漏れているときです。
エネルギーが漏れていると、とにかく焦って「やってる感」が欲しくなります。
マルチタスクや、3つの脳が喧嘩していて「葛藤状態」になってるときは「やってる感」を得ることができます。
なのでマルチタスクや葛藤することに中毒するんです。
船底に穴が空いていると急いで水をかき出しますよね。
問題にしっかり対策しているという感覚に浸るためにどんどんかき出しますが、そもそも穴を塞げよという話になります。
でも人は肝心な穴は見ないんです。というより、エネルギーが漏れると冷静さを失って水をかき出すことに精一杯になって穴が空いていることを意識する余裕がなくなっていくのです。
エネルギー漏れ、そろそろ嫌になってきましたよね。
エネルギーが漏れると観察力が大幅に下がります。
水が入ってきた→かき出そうになるのでね。
では、今回やっとにはなりますがエネルギー漏れを防ぎ、観察力をあげる方法の1つをお話します。
それが、3つの脳が1つの同じ方向を向くことなんです。
逆に1つの脳でも違う方向を向いてしまうと、脳の葛藤がおきてエネルギーが漏れます。
その暴走した脳に支配され、それを正当化するための作話がはじまります。
そして作話がはじまったら最後、もう作話してることに気づくことなく、エネルギーが漏れたまま走ってしまう。
途中でエネルギーがどこかで高まって振り返りでもしない限りは気付けない。
だからこそ、3つの脳が1つの同じ方向を向くことは非常に重要なのです。
⚫︎3つの脳を納得させる
3つの脳に同じ方向を向いてもらうためにはまず、3つの脳を納得させてあげることが大事になります。
どれか1つでも納得していないとその脳がブチギレて暴走します。
「なんで俺を雑に扱うんだ!!」と。
そこで3つの脳を納得させていくのですが、順番があります。
順番としては、
爬虫類脳→哺乳類脳→人間脳
の順に納得させてあげるのです。
この順番は人が刺激を受け取る順番となります。
生存することが一番大事となるので、爬虫類脳が1番最初になります。
逆に爬虫類がOKしてくれないと、我々は行動をしません。
脳が受け入れないのです。
本能的にOKだった場合、次は哺乳類脳が感情的に好きか嫌いかを決めます。
そして最後に論理的に考えてそれが受け付けるべきものなのかどうかを決めていきます。
だから何よりも爬虫類が優先なのです。
・爬虫類を納得させる方法
爬虫類=生存本能と言ってもいいので、生きるうえで欠かせない3大欲求や、生存本能が脅かされるようなことを言えば爬虫類さんはまず納得してくれます。
逆に言うと、爬虫類くんはそれしかわかりません。
金!飯!SEX!睡眠!生存!楽したい!とかそういうのしかわからないんです笑
逆にそれ以外は興味がない。
だから勉強、経験、投資、振り返りとか言われても爬虫類はやりたくないんですよ。
僕らが普段人間脳でやっていることは、爬虫類脳はやりたくない。
爬虫類が納得したうえでやっていかないとギャーギャー騒ぎ出します。
暴走するんです。だから短期的欲求に飛びつきまくって結果として不健康な食事や、楽をするためにエンタメに走ったりするんです。
それで長期的に結果が出ない行動ばかりとるようになって爬虫類脳が満たされない。
んでまた爬虫類が「金だ!SEXだ!」とかいって暴走してお金を稼ぐための楽な話に飛びついたり、風俗行ったりするんです。
そしてこれの繰り返し。
だからまずは爬虫類に対して「将来的にいっぱい稼いで良いところ住んでSEXしまくるために頑張ろうな?」と納得させたうえで哺乳類脳や人間脳がやることをやっていかないといけません。
僕らが普段やっている仕事とか勉強、練習とかって爬虫類脳からしたらいらないんですよ。
爬虫類は欲が満たされる、結果が出るということしか求めてません。
爬虫類脳に「長期的に」と言っても聞かないんです。
なので先ほども書いたようにお金や睡眠、性欲などが長期的に高いレベルで満たせるよと爬虫類を納得させましょう。
「これをやった先で爬虫類はどう喜ぶか?」を考えて目標設定します。
・哺乳類脳を納得させる
次に哺乳類脳です。
哺乳類はそんなに複雑ではないです。
「お金を稼いだら親孝行できるね〜」「たくさん旅行行けて幸せだね」「能力磨いたら尊敬されて嬉しいね」みたいに感情が喜ぶことを言ってあげましょう。
割と簡単でしょう?
ただし、哺乳類脳を納得させる際に「摩擦」という邪魔が入ってきますが、それについてはかなり先の方でお話します。
いったんは納得のさせ方だけ覚えてください。
・人間脳を納得させる
そして最後に人間脳。
「お金を稼げは投資に回せる資金が作れるから、仮に月収300万いったら150万は毎月投資に回して、将来的に不労所得が入ってくるようにお金のなる木を作る準備に回せるぞ〜」とか言えば納得してくれるんです。
人間脳は五感にない情報で納得してくれたりしてくれなかったりします。
人間だけが使える脳だから人間脳なんですよね。
五感にない情報に価値を感じたりするのもの人間だけです。
将来稼げますよ!って動物にいっても納得してくれません。
人間だけが未来を予想して勝手にウキウキしたり不安になることができるんです。
いかがでしたでしょうか?
今回は3つの脳と、それらを協力させて早く目標に近づくためのお話をしました。
抽象的な話になってきましたが、しっかりと受け取ってください。
今回は以上です。