さて、vol.1となりました。
基本となる思考環境の整理をしたうえで、これから目的地に向かうための思考法についてお話していきます。少しずつ抽象度が上がっていきますがついてきてください。
今回はエネルギー漏れと作話についてお話します。
⚫︎エネルギー漏れと作話
まずエネルギー漏れと作話とは何なのかというところから入りましょう。
・エネルギー漏れ
簡単に説明すると、エネルギー漏れは疲れていて冷静な判断ができない状態です。
前回の記事で書いたと思いますが、夜になるにつれて財布の紐が緩んだりジャンクフードに手を出してしまうのはエネルギー漏れにより意志力が下がっているためです。
エネルギー漏れが原因で他にも細かい部分で判断を誤ったりします。
・作話
作話は初めて聞く人が多いのではないでしょうか?
調べたところ「作話とは記憶障害の一種で、自分が覚えていない記憶を補おうとしたり、誤った記憶をつなぎ合わせたりして無意識に話を創作すること」とあります。
そう、記憶障害の一種なんですよね。そう聞くと自分には当てはまらないと思うかもしれませんが、実は僕らは毎日作話祭りなんです。
作話に作話を重ねています。
例えばよくある作話の例
・時間がないからできない
・医者の言うことは正しい
・自分は周りからなめられている
など
反論させてもらうと、
・時間がないからできない
→本当でしょうか?本当に時間がないのでしょうか?そして、時間は作れないのでしょうか?転職をしても?仕事を辞めても?友達や家族のせいなのであれば距離をとることは本当の本当にできませんか?
それってほんっっっとうですか?
・医者の言うことは正しい
→医者に都合の良いように説得されているだけではないですか?
・自分は周りからなめられている
→誰にですか?誰かが丁寧に教えてくれたんですかね?「俺お前のことなめてるわ」と。周りっていうのは?
ちょっとうざい反論をしました笑
でもどうでしょう?例を見てみると、我々人間が作話だらけということに気づきませんか?
記憶障害という書かれ方だと「俺様が記憶障害だと!?なめやがって!!」と思うかもしれませんが、落ち着いてください。
あなただけでなく、僕も含めみんなそうなんです。それが普通なのです。
過去の記憶から勝手に捏造をするものなのです。なんなら、記憶は全て捏造です。
だって今ないものを自分の中で作り出しているのですから。
過去なんてないんですよ。未来もそうですよね。
また、普通に考えればおかしいとわかっているはずなのにもう定着しているからそれに気づかないというパターンもあります。
例えばユダヤ人の大虐殺や、病院での出産、不満があるくせに離婚しない、別れない夫婦やカップル。
全ておかしいです。
でも当事者はおかしいと思っているでしょうか?1ミリも現状を疑ってませんよね?
もしくは気づいていても周りがそうしているのだからそれが正しいと思っていないでしょうか?
今のは有名な例だったり身近にあることですが、これが自分の人生でもあらゆるところで起きているのです。
本当に気づかない笑
何回も言いますが気づかない。気づかないって言われて「いや、俺はやろうと思えば気づけるぞ」って思って探そうとしてもそもそも当たり前と思っていることなので気づけません。
例えば、生活習慣を見直せと言われても歯磨きの回数を見直したりはしませんよね?睡眠とか食事を見直すのではないでしょうか。
それと同じくらい定着しすぎてて見えないんです笑
⚫︎なぜ作話をするのか
なぜ作話をするのか。結論、危機回避のためです。
本能とも言えるでしょう。
過去の経験から「これは危険だ」と判断すれば早期に回避できますよね。
生存本能とも言えるでしょう。
なので作話によって実際に危機回避できていることもあるっちゃあります。
あとミスった時に言い訳とかしまくりませんか?
なんとかして自分のせいじゃないということを証明しようとする。
これも思いっきり作話です。ミスったのは事実ですし、いくら頑張ってものその事実は消えません。
認めましょう。
⚫︎作話のパターン
1つ目は先ほど書いた危機回避。
そしてもう一つ、「レッテル貼り」も作話のパターンです。
「大体こういうパターンでしょ」とか「あーそういう感じの人なのかこの人」というようにです。
過去の記憶から状況や相手を勝手に決めつけてるわけで、実際のところはわからないのです。
先にレッテルを貼ってしまうので大事な魅力や欠陥に気づかない場合があります。
あとは「消去」。
自分にとって都合の悪い情報を消去するのです。結婚に焦ってる女性がいたとして、相手が医者という理由だけで全てがキラキラして見えてしまい、「キレやすい」「自己中心的」という相手の問題点が見えなくなるのも作話になります。
ここまで読んでみてどうでしょうか?
もう当たり前のようにやってますよね笑
それはそうです。作話のない人間なんてほとんどいません。作話の影響で僕らは色んなしがらみを抱えるこことになり、行動しなかったり大事なものが見えなかったりします。
普通に考えればやばいことがわからなくなります。
なのでこれらに気づいていくことが重要なのです。
⚫︎エネルギーと作話の関係
エネルギー漏れがあると作話をしやすくなります。
というのも意志力がなくなり、脳が記憶のパーツをテキトーに繋ぎ合わせて現状を理解した気にしようとするからです。
作話をしやすくなるのと、作話をしていることに気づかなくなります。
作話をしてるかも?とすら思えなくなります。
エネルギーが漏れないようにするためのアクションについては、後日説明します。
⚫︎作話から逃れろ!
作話から流れるにはどうすればいいでしょうか?
具体的なアクションをお伝えします。
・静止画で捉えない
まず、決めつけないことです。
言い方を変えると、静止画で捉えるのをやめましょう。
この世は静止画ではなく動画です。
「あいつはバカだ」とか「借金がある」みたいに静止画で捉えないのとです。
現実は常に変わり続けます。
四万十川という川が日本にはありますが、そこにある川の分子は毎回同じでしょうか?違いますよね。
でも四万十川という固定された名前がつけられています。
水は常に流れてるので今日の川と明日の川は別物なわけです。
人生もそう。
静止画で捉えるのをやめましょう。
常に変わり続け、わからないものです。
・事実のみを書き出し、感情は一旦排除
感情を抑えろとか否定しろとかいう話ではありません。
「こうでありたい」「こう見られたい」があると大事なものが見えなくなります。
ただ冷静に、起きてる事実だけを見る。
借金を返さないといけないのであれば感情的にしんどいとかきついとかは置いといて、いったん今の自分の収入と支出をしっかり確認する。
支出を減らすには?
月いくら稼げばいいのか?
遊んでる場合じゃないじゃん!
思った以上にやばいな。。。
など、色々見えてきます。
これやるだけでもだいぶ変わります。
・やったことないことを目標にして達成する
例えば今から1時間以内に1円もお金をかけずにコーヒーを手に入れてください、できなければ死刑ですと言われたらどうしますか?
場所によっては友達も会社の人にも1時間では会えない。
こうなると、作話なんてしてる場合じゃないんです。
とにかく街に出て声をかけまくらなければ!となります。
そして実際に達成すると「あ、できるもんなんや」ってなるんです。
作話が原因で、人は自分の本来の可能性を全然発揮できてなかったりもします。
エネルギーを上げて冷静に自分を観察し、向き合っていきましょう。
今回は以上です。